今の家に引っ越して来た時、娘は小学3年生だった。
引越しに伴い、転校もしたわけで、3年生はちょうどクラス替えの学年だし…と、夫も私も軽い気持ちで事を運んだ。
娘は元々明るい性格で、信号待ちをしてる間に、もう友達が出来るような子だった。
幼稚園の時から前の学校の2年生になるまで、担任の先生にも可愛がって頂き、いわゆるクラスのちょっと出来る子、であった。
お友達もたくさんいたし、時々揉める事はあっても、あくまで低学年レベルの話であった。
で、3年生である。
新しい学校は、前の学校より、ちょっと田舎と言うか、規模も小さく、生徒数も少なく、それ故、子供達の結束も固い。
そこへ放り込まれた、何でも思ってる事を口にする、アメリカンなうちの娘は明らかに浮いていた。
女の子と言うものは、恐ろしいもので、噂には聞いていたが、3年生ぐらいからグループを組みたがり、どのグループにも属して居ない者は、それはすなわち、仲間はずれなのだ。
娘が何も言わなかったので、私がそれに気付くのは、ずっと後になる。
どんな思いをしていたかと思うと、可哀想でたまらない。
幸いここでも、担任の先生には恵まれ、娘を仲間はずれにしていた黒幕の女の子も、その取り巻き達も、全員に個別に話をして下さり、何とか事はおさまった。
まだ3年生ぐらいの子供は先生の言う事は、聞くのである。
これが高学年、まして中学、高校になると、親も先生も介入できなくなり、悲惨な事件が後を絶たないのである。
悪い芽は早めに摘むに限る。
4年生になり、担任が変わったのだが、これまたとても良い先生で、本当に助かっている。
この年の9月から、ライアンを飼い始めるのだが、この先生が猫好きで、自身も2匹飼っておられ、娘とは「猫友」としても付き合って下さるのだ。
娘はライアンを飼う事を、誰よりも喜び、ライアンの授乳もよく手伝ってくれた。
しかしやはり、ライアンにとって、母は私であるようだ。
娘はお姉ちゃんといったところか。
遊びはもっぱら娘が担当だ。
ライアンは娘に抱きしめられたり、追いかけられたりするのが、ものすご~く嫌みたいだが、何故か娘に寄って行く。
そして、羽交い絞めにされて、「しまった!」とジタバタして逃げるのだが、すぐまた、戻って来て、また捕まってる。
思えば、ライアンにも兄妹猫の思い出が残っているのだろう。
娘に兄妹の面影を重ねているのかもしれない。
現在娘は6年生。
子供なりに色々あるだろうが、前向きに頑張っている。
人間換算すると、早くも娘の年齢を超えてしまったライアンだが、娘にとってはいつまでも、可愛い弟であり、癒しの存在なのである。
お姉ちゃんと一緒に学校行く~(昔)
何が何でも一緒に行くぞ!(現在)
ランドセル小さくなってないか?