本来猫は、生後どれくらいで、乳離れするのだろう?
母猫とずっと一緒の場合は結構大きくなるまで、吸っているのだろうか?
それも野良と飼い猫ではまた、違うのだろう。
ライアンの場合は、恐らく野良、いや、代々続く生粋の野良だと推測されるのだが、生後1週間以内に親から離れている(育児放棄か、はたまた、人間の身勝手か)ので、血は野良だが、育ちはお坊ちゃまである。
病院からは、1ヶ月目から離乳食に切り替える様言われていたが、例のパン屋の店長の猫は生後1ヶ月でやって来て、その日からカリカリの餌を食べていたと言う。
猫用ミルクだって高いのに、猫用離乳食(これがちゃんと売っている!)まで購入する必要があるのかと、安い子猫用フードを試しに買ってみた。
これをひとつまみミルクにふやかして与えてみたが、プイと横を向く。
もう既に、哺乳瓶の先も噛むし、私の携帯電話まで小さな牙の跡がブツブツつくくらい噛むので、ミルクでは物足りないはずなのに、やっぱりミルクがいいらしい。
この頃には、哺乳瓶を両手で持って、後ろ足で立ち上がり、ちょっと一杯ひっかけてるオヤジのように飲む。
ならばしょうがないと、泣く泣く離乳食を買ってきた。
これが開けてみると、やはり粉で、お湯でドロドロ状にして与えるらしい。
ミルクと違って、練乳のような良い匂いがするので、これなら舐めるかも?と期待して作ってみたが、やはり無視。
口につけてやってもペロリともしない。
でも買っちゃった物は使わなくてはもったいないので、ミルクに混ぜてみた。
哺乳瓶に食いついたライアンは、いやーな顔はしたが、どうにか飲んだ。
しかしやはりミルクだけの方が好みらしく、離乳食は一缶無駄にする事になるのだが、取り敢えず、子猫用フードを時々試すもダメ…と言う日々が続き、生後1ヶ月半過ぎに、またもパン屋の店長から、「餌変えてみたら?うちはヒルズのサイエンスダイエットだよ」と伝授され、その『ヒルズサイエンスダイエット子猫用キトン』と言うのを購入。
これが他の餌に比べると、ちょっと高いのだ。
これも食べなかったらもったいないなぁと不安な中、娘が一粒手にとって、ライアンの口元に持っていってやると、何とカリカリと食べたではないか!
で、お皿にパラパラと入れてやると、自分から食べだしたのだ。
ちょっと硬いかと思い、暫くはミルクでふやかしてやったが、何も無かったように食べる。
これは一体どーゆーこっちゃ?
やっぱ安い餌は食えんという事か?
そう。生まれより育ち。血は野良でも、彼はもう立派なお坊ちゃまなのである。
ちなみに、カリカリの餌を与える場合は、たっぷりの水も与えなければいけない。
水を飲ませるのがまた、一苦労だなと覚悟していたのだが、ふつーにすぐペロペロ飲んだ。
ナニ?もしかして、ミルクの時も水は欲しかったとか?だからウンチが硬くて鳴きながらしてたのか?
うーん…ライアンはどんどんお坊ちゃま生活に順応していってるのに、こちらはまだまだ、召使の心得が足らぬと見える。反省、反省…