その会場の京都国際会議場は、実はうちのすぐ近所である。
もう何週間も前から、うちの近所は警戒ムードでピリピリしていて、どこにこんなにいたんだと思うくらいおまわりさんがウロウロしていた。
実際、家を出たら、自転車に乗ったおまわりさんと鉢合わせ、なんて事はしょっちゅうだった。
あれだけおまわりさんが居ると、逆に怪しいと言うか、こっちは何にもしてないのに、妙にビクビクしてしまうと言うか、なんとも変な感じだった。
G8の外相が来日した日は、うちの近所の田んぼの小道にまでおまわりさんが配備され、通行止めである。
会議当日、これはやはりブログの取材も兼ねて、ちょっくら見に行くしかないな、うまくいけば、ライスさんに会えるかも?と思い、自転車で会議場へ向かった。
うちを出てすぐ、会議反対!の方が街頭演説をしていた。
その回りには、遠巻きながら、二重にも三重にも警官の輪ができている。
皆、いつでも取り押さえられるように、トランシーバー片手に緊迫している。
うーん。この状況で、会議場前で、サンバイザーに黒手袋の女が(日焼けはお肌の大敵ですから!)懐からケータイなんか取り出したら、その時点で逮捕されるんじゃないか?
さすがにそこは空気を読んで、取材は断念。
変わりに近所ののどかな風景を撮って来ました。

見えますか?
田んぼに鴨がいます。
これは合鴨農法と言って、田んぼに合鴨を放す事によって、害虫を食べてくれるし、程よく水も混ぜてくれるし、とってもエコな農法らしい。
だがしかし、この鴨、農家の人に飼われてる様子もなく、羽も切られてないし、どうも勝手にやって来て、「合鴨農法いかがですか~?」と営業してるのかもしれない。

そしてこちら、猿です。
普通に道にいました。
これはちょっと驚きでした。
この辺りの小学校は時々「猿が出没してますので、早く帰りましょう」みたいな放送が流れる。
娘の話によると、校庭にたまにキジがいたりするらしい。
桃太郎か!と突っ込みながら、まだまだ自然がしっかり残ってるあたしんちの近所って、世界の環境会議などを開催するには持ってこいの所なのかもな、とおまわりさんに見守られながら帰路に着いた次第である。
あ、余談ですが、うちの息子…
「最近警官いっぱい居るの何でか知ってる?」
「知らん」
「…。G8外相会議がすぐそこで行われてるんやんかー」
「ふーん」
「ところで、G8ってわかる?」
「う~ん、ジーエイト…ジーエイト…元気で明るく?」
「??そりゃあんた“GとAと”やがなー」
来年大学受験です。
大丈夫なのか…(T_T)