心の天使は能天気に限る

昨日エアコンの点検があった。
年に何度かの事だが、この点検のお兄さんがライアンは大好きなのである。
飼い主の事さえ、そんなに好きではない彼が、なぜ、たまにしか来ないエアコン点検のお兄さんを覚えていて、なおかつ好きなのか、これは私の中での永遠の謎である。
まず、お兄さんがピンポンを鳴らした時点で、ライアンのそわそわが始まる。
お兄さんも心得たもので、いきなり玄関を開けたりはしない。
まずそっと1センチほど開けて右目だけで「ネコちゃん大丈夫ですか?」と確認してから入ってくる。
ライアンがうっかり飛び出さないように気を使ってくれてるのだ。
そしてうちに一歩踏み入れたら最後、ライアンが足にスリスリ、シモベのようにつきまとう。
2階にもいそいそとついて行き、途中お兄さんが車に何か取りに出ると玄関に座ってジッと待つ。
そしてお兄さんが脚立なんて持って戻って来ようものなら、「ナニ?ナニ?かっこいい~」とまるで勇者のアイテムを見るかのように脚立に賛辞を送っている。
「お仕事の邪魔になるわよ」と無理やりライアンをお兄さんから引き離そうとしても、「ニャ~よ」と抵抗される。
私の中の悪魔がそっと囁く。
「あの脚立蹴ったらお兄さんどうなるかな?」
お兄さんは決してライアンを撫でたり、声を掛けたりはしない。
でも作業終了後、ボソッと「2階の部屋の扉、ちゃんと手で開けはるんですねー賢いですねー」と褒めてくれる。
かくして点検が終わりお兄さんが帰った後、ライアンは何もなかったように箱に入ってぐっすり眠る。
私が、ライアンが賢く開けたと言う2階の部屋の扉を閉めに回ってる間も、決してついて来る事もなく、ただ眠っている。
暗い気持ちで扉を閉めて回る私に今度は天使が囁いた。
「脚立だよ!ライアンはお兄さんが好きなんじゃなくて脚立が好きなだけなんだよ!」
そっか!そうだ、そうに違いない。
今度の日曜日、脚立買いに行くぞー!オー!





moblog_4e70161f.jpg
お兄さん…今度はいつ来るのかにゃ?




秘かな楽しみ

お母さん好きな人、手挙げて~





moblog_4d095ba7.jpg
は~い




お母さん世界で一番好きな人、足挙げて~





moblog_c96e118d.jpg
ほ~い





お父さんそんなに好きじゃない人、振向いて~





moblog_91d6c675.jpg
クルッは~い!





よしよし!満足満足♪






毛繕いは幸せの証

少し前に私の大好きな偽シャムが庭にやって来るようになった。
私はその子をママちゃんと名付け(ずっと以前に子猫連れで見かけたから)懐かせようと試みた。
でもママちゃんは警戒心が強く、私が見ていたら餌も食べない。
ある日、外の餌場からムシャムシャと音が聞こえたので、ママちゃん来てるのかなと覗いたら、今まで見かけた事のない大きな茶トラがいた。
一心不乱にママちゃんの食べ残しを食べていたが、私に気付くと顔を上げた。
その顔がまぁ悪そうで、喧嘩上等って感じ。
顔は古傷だらけでそれはそれは強そうで、ちょっと楽天の田中投手に似ている。
マー君(やっぱこう呼ぶしかないでしょう)の警戒心はママちゃん以上で私を見ると飛んで逃げたが、それ以来ママちゃんが来なくなった。
もしやマー君がここの餌を狙ってママちゃんを追い出したか?
でもここら辺には前々からボス猫がいたはずだ。(名前は源さん。)
源さんには物凄いオーラがあって、うちの庭を歩いてるだけでライアンが2階まで逃げたと言う伝説の猫だ。
その源さんを最近見ない。
マー君はもしかして、源さんとのボス争いに勝ったのかもしれない。
あの傷は源さんと戦ったときの傷か?
それからマー君は度々来るようになった。
黙ってひたすら餌置き場に座っている。
可哀相なのでついつい来たら餌をやってはいるが、来なくなったママちゃんが心配でしょうがない。
マー君に聞いても悪い顔でボケーとしてるだけだ。
マー君は顔がやたらとデカイのに耳が小さい。
じっくり見ると目も小さく、鼻はペチャンコで、はっきり言って可愛い要素がかけらもない。
だが動物界には「ブサ可愛い」と言うジャンルがあるので頑張るよう言ってみたが、本猫は特に気にしてない様子だ。
いつも木の葉やホコリを体につけたままで、やたらと小汚い。
昨日は顔にくもの巣を付けていた。
「マー君、さすがにそれは気になるでしょう?ちょっとこうして顔拭ってみ!」と私は窓越しにマー君に猫手で顔を拭う仕草をしてみせる。
だが彼はボケーと小さな目でチラリと見るだけでくもの巣を付けたまま帰っていく。
マー君は見た目がそんなに恐いのに、私を見るとビクッとして逃げるので、ライアンが何を勘違いしたかとても強気である。
窓越しに「やんのか?オラァ?」と上から目線だ。
するとマー君は、ライアンの後ろにいる私が恐いから飛んで逃げる。
ライアンはまさに虎の威を借るバカ猫状態でますます調子に乗る。
マー君は少し頭が弱いのか、雨の日は濡れない場所で待とうと言う気がない。
一晩中雨が降っていた翌朝にいつもの窓を開けると、びしょぬれで寝ていたりする。
「マー君!ずっとここに居たん?びしょぬれやん!」と言う私の声でビクッと目覚めて大あくびだ。
そしてやっぱりびしょぬれの体を毛繕いする事もなく、翌日もドロドロのままやって来る。
なかなか憎めないタイプだ。
憎めないが、ママちゃんの事は気にかかる。
マー君がママちゃんを襲ってやっつけたんだとしたら餌をやるのも躊躇する。
ところがある日、いつものようにマー君来てるかな?と窓を開けたら、何とママちゃんが居たのだ。
ママちゃんは以前の可愛さはどこへやら、デップリ太ったオバサン体型の強面で「餌出せや!」と私を脅した。
あわててマー君が使ってたお皿に入れてやると、ジィーと見て「こんなオヤジ臭がする皿で食えるかボケ!」と私を睨みつけるではないか。
「すみません、すみません」と新しいお皿を捜して再び置くと「これでええねん。気ぃつけや」とゆっくり食べだした。
そこへライアンがやって来て「だれ?だれ?いつもの弱デカ猫?」と無邪気に窓辺に近付いた。
するとママちゃんは「シャー」と恐ろしい形相で威嚇し、網戸にパンチまで繰り出した。
ママちゃんが去った後、何度も窓を開けてみるがマー君は来ない。
ママちゃんの変貌ぶりと、マー君が姿を消した事から、私の妄想劇場が幕を開ける。
もしかして全ての黒幕はママちゃんだったのでは?
目の上のタンコブだった源さんをマー君に殺らせて、油断した頃を見計らって今度は自分がマー君を?!
たぶん“彼女居ない歴十数年”のマー君はママちゃんの色仕掛けに簡単にひっかかったに違いない。
「ねぇ、あたい、源さんに付きまとわれて困ってんのよ。アンタが源さんを殺ってくれたらあたいはアンタのもんだよ」とか耳元で囁かれて、ちょいと手でも握られたらそりゃあもうマー君なんてイチコロだ。
「ハイ!喜んで!」と巨体を揺すって源さんに夜襲を掛け、傷だらけになりながらも何とか追い出したんだ。
もしかするとママちゃんは更に、マー君を信用させるために「あたい、いい餌場知ってんだ。」とうちの勝手口を教えたのかも知れない。
マー君がノコノコ来て見ると、本当に餌が出てきたし、こんな餌場を教えてくれたママちゃんのためなら…と必死になったのもわかる。
マー君やられちゃったんだ…
東京湾に沈んでるんだ…
可哀相なマー君。
そんな事を思い巡らしながらライアンを見ると、彼は自分の餌場で天使のように無心に餌を頬張っていた。
その彼の頭越しの窓の向こうに異様な殺気が感じられる。
目を凝らすと、遠くからママちゃんがこちらを凝視しているではないか。
見つかったんだ。
ライアンはちょっと高級な餌を食べてる事がバレたんだ…。
ママちゃんは「ふーん、そいつはそんなの食べてんだ。あたいには安物しか出さないくせに、そいつはとりけずりまで掛けてんじゃん」と凄む。
私はライアンとヒシと抱き合い、「ひぃぃ~許してください!姐御~」とひたすら謝った。
「以後気ィつけや。気ィつけんと今度はお前が沈む事になるでぇ」と捨て台詞で悠々と去って行くママちゃんのお尻もまた、たくさんの草やくもの巣でドロドロだった。
外で必死に生きてる猫達は身だしなみになんて構っていられないのだ。
ライアンがのんびり寝そべって毛繕いできる事に、私は心から感謝した。



それからママちゃんを見ていない。
ただ一度だけ、マー君がうちのウッドデッキの上を無意味に走り回っているのを目撃した。
マー君が生きていてホッとしたが、恐らくは、「使えるデブだってとこ見せてみろや。」とママちゃんに言われて巨体を震わせて走っていたのであろうマー君に私はもう何も言わない。
外猫達よ、強く生きていっておくれ。
そしてまた気が向いたらここへおいで。
いつでも高級餌の用意はできている。







moblog_7d2f6953.jpg
ブサカワ猫マー君です。























タイムリーな企画

短大時代の友人3人が京都に遊びにやって来た。
今まではこのメンバーの一人が転勤族だったため、お盆くらいにしか会えなかったのだが、この度めでたく関西に転勤が決まり、何だかんだと理由をつけて、いつでも会えるようになった。
今回の名目は、うちの息子の「浪人決定を励ます会」
いつもは京都駅周辺で食事しながらおしゃべりをするだけなのに、今回はせっかくだから京都見物もしたいと誰かが言い出し、私が企画担当に選ばれた。
京都は誰でも知ってる観光地ではあるが、案外これといった穴場はない。
結局誰もが一度は訪れたような有名な場所へ行くのが無難なのだが、いかんせん私の友人は私と似て活動的ではないので、歩き回るのは苦手だ。
それに有名観光地近辺は食事処が妙にお高かったりする。
ここは一箇所だけに絞り、疲れず、食事もリーズナブルな上、あぁ京都に来たって感じがする所を捜すしかない。
そこで思いついたのが今まさに旬の「龍馬」である。
京都には龍馬関係の名所が多々あり、タクシーでそれらを回るツアーもあるのだが、私の友人はどうせそこまで真剣に見学したいと思ってはいないはずだ。
で、龍馬のお墓がある「護国神社」とその麓にある「幕末維新ミュージアム」に絞り込んだ。
ちょっと坂を上るので文句を言われるかと思われたが、坂の途中のオシャレなレストランを予約し、八坂神社石段下で待ち合わせの運びとなった。
案の定、坂道を半分も登らない内から、ブーイングの嵐だったが、何とかたどり着き、ミュージアム内では「岩崎弥太郎」や「武市半平太」に妙に盛り上がり、ま、盛り上がると言っても彼らの歴史的背景に心を馳せるのではなく、「やっぱ香川照之はええ役者やな」とか「加尾さんと乙女さんの役はスッピンが条件やったらしいで~。それで承知した女優は広末と寺島しのぶだけやったらしい」とかそんなちょっと違った盛り上がりだが、それでも気がつけばちょうどお昼で、予約したレストランも皆気に入ってくれ、とっても楽しい1日を過ごす事ができた。
龍馬と中岡慎太郎のお墓もちゃんと参拝した。
ところで「龍馬伝」で中岡慎太郎の役は誰がやるんだっけ?









moblog_44d5fc8a.jpg
やっぱり土方も押えておきたい。




moblog_0fced493.jpg
龍馬と中岡慎太郎の碑。
この隣にお墓があります。






moblog_4d2e0985.jpg
3月1日、息子の卒業式でした。
卒業だけはできました。笑
野球部の後輩からもらった花束。
息子の頭髪が伸びてるのがめっちゃ後輩にウケてました。
後ろに忍び寄る影は、今回出番なしのライアン君です。

FC2カウンター

プロフィール

raipi

Author:raipi
京都在住 ♀ A型 水瓶座

ライアン ♂ 2006年8月20日生

月別アーカイブ

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム