いやぁ~世間の波に揉まれると、実に色んな事が見えてくる。
慣れない職場で最初こそ皆親切だったが、3日もすると冷たくなるねー。
そりゃぁこちとら歳ですから、記憶力の低下も著しい訳で、同じ事さっきも聞いたかもしれませんよ。
でも、だからと言って、そんなあからさまに「はぁー」とかため息ついて、「覚えましょうね」って冷たく言い放つ事はないじゃない。
アンタと私は親子ほども歳が違うんだよ。
アンタのお母さんもきっとこんな感じだと思うよ。
ここは辛抱強く教えて下さいよ。
でも中にはいつもどんな時も、態度が変わらない優しい人もいる。
いつも笑顔で、くだらない質問にも何度でも答えてくれて、しかも私を傷つけない配慮までしてれる。
仕事面だけではない。
お昼休みの休憩室にはテーブルが二つあって、一つのテーブルに若い子が何人か座ってると、私は遠慮してもう一つのテーブルにひっそりと座る。
すると後から来た子は大抵私のテーブルを避け、そっちの混み合った方へ行く。
かくして私はポツンと一人、無言の時を過ごす。
休憩室には時々、誰かの差し入れのお菓子が置いてある。
彼女たちはワイワイとそれをむさぼるが、私に「食べます?」と聞いてくれる子はいない。
言っておくが私は決してお菓子が欲しいのではない。
私だったら、そんな場合絶対にそこにいる全員に「どうぞ」って勧めると思うから、それをしない人たちに驚いているだけだ。
そこで「いかがですか?」とこっちのテーブルにお菓子を持って来て座ってくれるのは、やはり仕事面でも配慮ある一部の人たちだ。
人間ってのはやっぱり優しくなくちゃいけないね。
右も左もわからない場所では人の優しさが本当に身に染みる。
子供たちにはやっぱりそういう人間になって貰いたい。
若者よ、働くオバサンを温かく見守ろう!
お菓子は平等に分け与えよう!
あ、別にお菓子欲しい訳じゃないから、マジで。
でも疲れた体と脳には甘い物は必須でしょ。
オバサンこき使おうと思うのなら、お菓子与えないでどうすんの?
いや、だからと言って別にお菓子欲しいんじゃ…
あーそーだよ。
欲しいよ。
悪いか!
母ちゃんガンバレ~