肺年齢

なんだか喉が痛いな、と思ったその夜から、突然喘息になった。
思えば子供の頃、風邪をひくとすぐ喘息が出て、ゼーゼーヒューヒュー言いながら吸入をしに医者に通っていた記憶がある。
意外と虚弱体質だった幼少期、病院通いはいつも母がおぶって連れて行ってくれた。
その母が亡くなって早14年。
忘れた頃にまさかの喘息である。
大人になってからのそれは今まで経験した事のない苦しさで、とにかく息ができない。
夜中に息が出来なくて目が覚め、どんな姿勢をとっても息苦しい。
これはいかんと、朝を待って病院へ行った。
誰もおぶってはくれないので、1人で行く。
レントゲンに異常はなく、まぁ喘息ですねという事で、肺活量を測ることになった。
何を隠そう、この肺活量というヤツ、非常に苦手である。
年に一度の人間ドックの時も、肺活量は何度もやり直しをさせられる。
健康な時でもショボい数値を叩き出してる肺活量を今測る?
息を吸うのもままならないのに、あの「はい、吸って吸って思いっきり吸ってぇ…一気にフゥーーー」とテンション高めの看護師の指導の元、今やるんスか?
渋々トイレットペーパーの筒にしか見えない白い筒をくわえる。
案の定、「吸って吸ってー」の時点でクラクラしだす。
「一気にフゥーー」に至っては、「フ」の時点でもうゲホゲホである。
こんなに苦しいのにまたやり直しか…とガックリ肩を落とすと、なぜか装置のプリンターがカタカタと作動し始め、キレイな放物線からは程遠い、何だかくちゃくちゃと針金を丸めたような、私の肺活量のグラフが印字された。
先生がそのグラフを見ながら「うーん、やはり喘息ですねぇ」と説明を始める。
ところが、私の目は、そのくちゃくちゃのグラフの横の、ある一点に吸い寄せられ本当に息が止まりそうになる。
「肺年齢95歳」
そこには確かにそう印字されている。
まだ何やら説明を続けている先生の言葉を遮り質問する。
先生、これ何ですか?肺年齢95歳と書いてあるように見えるんですが。
あぁ、これね、うん、こんなところでしょうね。
先生はヤケに軽く受け流す。
いやいやあかんやろ。
肺年齢95はあかんやろ。
もう死にかけとるやん。
と、息苦しさに胸の痛みを上乗せした状態で病院を出る。
帰宅してから早速ヒマそうな友人にラインする。
「ちょっと聞いて!私の肺年齢、95歳やねんけど!」
すぐに来た返信には、「最悪やな。でも考えようによっては、95歳の肺を持ちながらそこそこ元気に生きてんねんからええやん」とあった。
言われてみれば確かにそうだ。
息苦しさ以外は、割とシャンとしてる。
95の肺でこんな感じなら、喘息が回復して50歳の肺に戻ったら、めちゃめちゃ元気になるのではないか?
ラインがまたポロンと鳴る。
「あんた100まで生きるで!」
私もそんな気がしてきた。
そうなると人生まだ折り返し点を過ぎたばかり。
とりあえず早く喘息を治して、100歳目指して頑張りますか!




今や1番小さくなってしまったライアン先輩。
共に100まで生きようね!
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プロフィール

raipi

Author:raipi
京都在住 ♀ A型 水瓶座

ライアン ♂ 2006年8月20日生

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