「もしもし、こちらは○○と申しますがお子様の携帯電話使用量が今月かなりお高くなってます。」と某携帯電話会社のお姉さんから電話が。
なに?
携帯使用量が高いだと?
一体いくらぐらいなんだ?
矢継ぎ早の私の質問に、お姉さんは急に事務的な口調で、「お客様の大事な個人情報ですので、まず、お子様の生年月日とご住所をお願い致します」と言う。
え?
そっちから一方的にかけてきておきながら、こちらの質問には一切答えず、子供の生年月日だ何だって、それこそ個人情報を聞きだそうってのか?
そもそも「“人を見たら泥棒と思え”体質」の私である。
これは怪しいとばかり、いたいけな電話会社のお姉さんに攻撃開始だ。
「は?何で誕生日なんか言わなきゃいけないんですか?」
「ホントに○○の人なんですかぁ?」
「子供は2人いるんですけどーどっちなのかしらね~?」
全国で一番オレオレ詐欺に引っかからない関西人としての真骨頂である。
ところがお姉さん、
「お客様のご契約をさかのぼってダブル定額にして差し上げようと思ったんですけどね…」
とため息交じりに言うではないか。
なにぃ?
お姉さんの一言は取調室のカツ丼と同じくらいの効力を持って私を射抜いた。
簡単におとされた私はペラペラと生年月日と住所を喋りだす。
生年月日と住所だけでいいの?
何なら体重とか趣味とかも言っちゃいますけど?
「はい、確認ができました。それでは今月2万何千円のところ、4200円になるようこちらで契約変更しておきます。」とお姉さん。
何ていい人なんだ!
世の中にはこんな親切なシステムがあるんですね。
有難う!お姉さん!
それにしても、2万も使いやがったのは…娘である。
小学生の時から持たせていて、親へのCメールしか使わないので最低限の契約にしていたのだが、
中学生になって調子に乗って音楽のダウンロードなどしてたらしい。
今回ダブル定額になった事で、娘はもういちいち親に怒られる事もなく、使い放題なわけである。
こっちは1円でも安く買物をするために、スーパーを必ず3軒比較して回る身である。(これを我が家では“比較3原則”と呼んでいる)
本当にこれでいいのか?
目先の“お得”に惑わされ、物事の本質を見失ってる気がしないでもない。
だが、3軒のスーパーでいちいち安いお菓子を見つけては、いらないのに買っている私としては、
とりあえず今月の電話代がお得だったという事で、よしとしますか。

みっちり…と無駄なく収まっております…
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