しかし、トリュフとタルトがうちにやって来てから、猫にはそれぞれ個性があるということに気付かされた。
例えば、ライアンは滅多に鳴かない。
ライアンのように至れり尽くせりの飼い猫は要求せねばならぬことなど何もないから鳴かないのだと思っていたが、トリュフは実によく鳴く。
要求などなくてもご機嫌な感じでニャン!と鳴く。
ライアンは普段甘えることはまずない。
抱っこも嫌いだし、膝に乗ってくる事など盆と正月ぐらいで常に私達と距離を取っている。
ライアンと暮らす私としては、猫とはそういうものだと思っていたので、それなりにとても満足な猫ライフを送っていた。
ところが、トリュフはいつでもどこでも膝に乗ってくる。
もうベッタリ抱きついてくる感じだ。
タルトはと言えば…
まだほぼ4ヶ月の彼は、空気を読まずやりたい放題。
しかし彼には武器がある。
それはピンクの肉球だ。
ライアンの肉球は小豆色である。
それはそれでとても可愛いのだが、やはり比べてしまうとそりゃあもうピンクの圧勝である。
それをわかっているのか、タルトは散々やんちゃをした後に印籠のように肉球をチラつかせる。
それを見た者は、目尻を下げ、もう誰も彼を叱れない。
そう、たったひとりを除いては…

ピンクの肉球、見る?

結構です!
と、言ってますが、さっきまでタルトが寝てた箱の中にフツーに入ってしまうおとぼけライアン君であった。。
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